最近競馬を始めた初心者も、10年以上を競馬を見ているベテランでも、馬券を買う以上目的はひとつ。馬券を当てて儲けることです。そう考えるとおすすめ馬券は、競馬歴に関係ないということになります。
しかし、儲けるという点においては、いろいろな考え方があります。1回のレースで大きく儲ける方法と、少しずつでも勝ちを積み重ねて、結果的に大きな勝ちを手にする方法です。
この記事では、こうした目的別のおすすめ馬券をご紹介しましょう。
目次
馬券の種類は全部で9種類
馬券にはいろいろな購入方法があります。中央競馬に限って言えば馬券の種類は全部で9種類(厳密には10種類ですが、「応援馬券」は単勝+複勝の同時購入馬券なので割愛)。さらに地方競馬では、一部中央競馬では販売していない馬券を発売しているケースもあります。まずは中央競馬で発売されている9種類の馬券をご紹介しておきましょう。
種類 | 的中条件 |
単勝 | 購入した馬が1着に入れば的中 |
複勝 | 購入した馬が1~3着に入れば的中 |
枠連 | 購入した2頭が入っている枠が1・2着に入れば的中 |
ワイド | 購入した2頭が1~3着に入れば的中 |
馬連 | 購入した2頭が1・2着に入れば的中 |
馬単 | 購入した2頭が順番通りに1・2着に入れば的中 |
三連複 | 購入した3頭が1~3着に入れば的中 |
三連単 | 購入した3頭が順番通りに1~3着に入れば的中 |
WIN5 | 毎週日曜日の後半5レースの勝ち馬を全て当てれば的中 |
競馬初心者におすすめの馬券
競馬のキャリア別におすすめ馬券をご紹介していきましょう。まずは競馬のキャリアの浅い競馬初心者方向けの馬券です。
初心者はまず当てる楽しみを知ろう
競馬初心者は、何より的中させることを重視し、どのくらい儲けるかは二の次で考えるのがおすすめです。的中率を重視することをおすすめする理由は大きく分けて2つあります。
ひとつは何より競馬を楽しめるようにです。競馬の経験が浅いということは、それだけ購入したレース数も少なく、当然ながら馬券が的中したという経験も少ないということになります。まずは何より馬券を的中させ、払い戻しを受け取るというギャンブルとしての醍醐味を楽しむのがおすすめです。
もうひとつの理由は、より深く競馬を楽しむためです。競馬をギャンブルと考えれば、購入するレースのことだけを考えるだけとなります。しかし競馬にはギャンブルという側面に加え、ブラッドスポーツという側面があります。ここが大きなポイントです。
お気に入りを見つけると競馬はより楽しめる
初心者に当てやすい馬券をおすすめするとなると、おすすめ馬券はもっとも当てやすい複勝となります。つまりある1頭の馬を選んで購入する馬券です。
1頭を選んでその馬で馬券を的中させると、その馬は印象に残ります。もちろん次のレースに出てきた時も気になります。こうして自分の好きな馬ができると、今度は同じ種牡馬の仔が気になったり、その馬の兄弟姉妹などが気になります。
競馬はブラッドスポーツであり、血統が非常に大きな魅力の競技です。同じ種牡馬の仔、同じ母馬の仔などを知ることで、より競馬に興味がわいてきます。「昨年ダービーを勝った馬の弟が走る」、「有馬記念を勝った馬と血統構成が似ているのにタイプが違う馬がいる」などということを知ることで、競馬に対する興味はより深まるでしょう。
さらに同じ厩舎の馬、同じ騎手が乗る馬なども気になるかもしれません。1頭の馬を好きになることで、競馬に関する知識が自然と増えていき、結果より深く競馬を楽しめるようになります。
競馬初心者はまず複勝・ワイドから
競馬初心者のおすすめしたいのが、複勝やワイドといった、比較的的中率の高い馬券です。的中率の高い馬券を購入することで、投資を回収しながら競馬を楽しめます。回収する機会が多いということは、それだけ多くのレースを購入できることにもつながり、経験を多く積むこともできます。
ベテランは馬券の種類を決めつけずに楽しむ
競馬歴が長い方は、どうしても自分なりのスタンスができ上がり、自分流の予想で、自分流の買い方をするようになる傾向があります。
しかし、馬券というものはそう簡単に当たるものではありません。特に競馬歴が長い方ほど、ほかの方が見つけられない穴馬を見つけたくなるもので、結果余計に当たりづらいという悪循環にハマりがちです。
複勝からWIN5までケースによって狙いを変える
自分なりの理論で、自分だけの穴馬を見つけたいと考え、馬券が外れ続けるようになってしまうと、資金の面でも厳しくなり、どうしても競馬から離れる時間が多くなります。
そこでおすすめしたいのが、レースによって購入する馬券を変える柔軟性を持つことです。特に自信があるレースは三連単で、あまり自信がないレースは買い目を絞って馬連やワイドでなど、馬券の種類を変えることである程度の回収率をキープできるはずです。
また、三連単を購入したレースでも、抑えで馬単や馬連も購入しておくと、外れた時の被害を最小限にすることも可能。
せっかくいろいろな馬券がありますので、いろいろな工夫をしながら馬券を楽しめましょう。
馬券のデメリットを知っておく
中央競馬には9種類の馬券がありますが、それぞれメリットとデメリットがあります。簡単に言ってしまうと、当てやすい馬券はその分払い戻しオッズが低いというデメリットあるということになります。
このほかにもうひとつ覚えておきたいのが控除率という言葉です。
馬券には控除率がかかる
控除率とは、ギャンブルにはつきものであり、いわゆる「親の取り分」です。中央競馬で説明すると、馬券を購入した金額の一部は、払い戻しではなく中央競馬会の収入になるということになります。その割合を示しているのが控除率です。
そして中央競馬で発売している馬券は、その種類によって控除率に差があります。では、中央競馬の馬券の控除率と、2020年に行われた全レースにおける各馬券の平均配当をまとめておきましょう。
馬券の種類 | 控除率 | 2020年平均配当 |
単勝 | 20.0% | 1,064.0円 |
複勝 | 347.4円 | |
枠連 | 22.5% | 2,256.3円 |
ワイド | ※JRA-VANに集計データなし | |
馬連 | 5,758.1円 | |
馬単 | 25.0% | 11,581.7円 |
三連複 | 22,170.9円 | |
三連単 | 27.5% | 136,387.8円 |
WIN5 | 30.0% | ※JRA-VANに集計データなし |
中央競馬の馬券に対する控除率は上記の通り。単勝馬券を100円購入した場合、そのうち20円は無条件で中央競馬会の収入になります。
この控除率まで考慮して馬券を購入しているのが、競馬で食べているいわゆるプロと言われている方々です。
競馬のプロが狙うのは複勝・ワイド・馬単
競馬を趣味とせず、競馬の予想だけで生活をするいわゆる馬券のプロと言われる方も少なからず存在します。こういった方々は生活が懸かっていますので非常にストイックに的中・回収のみを目指した馬券を選んで購入しています。
こういった馬券のプロが好む馬券が、複勝・ワイド・馬単です。理由は非常に分かりやすく、上の控除率が関係しています。ちなみに平均配当が低い馬券ほど当てやすい馬券と考えて間違いありません。
単勝と複勝は控除率が同じです。控除率が同じであれば、より的中させやすい複勝の方が、回収期待値は高くなります。同じ考え方で、枠連、ワイド、馬連の3つの中で最も当てやすいワイドを、馬単、三連複ではより的中率が高い馬単を選ぶわけです。
まとめ
競馬は見ているだけでは最大限楽しめません。やはり自分で予想して、馬券を購入し、当たるかどうかをハラハラしながら楽しむのが競馬本来の楽しみ方です。
競馬には多くの馬券が存在し、馬券を購入する方がどの馬券で勝負するかを決めることになります。馬券それぞれの特徴を考えると、どんな方にどんな馬券がおすすめかという理論も成り立ちます。その理論に基づいてこの記事では紹介をしています。
ただし最も肝心なことは、「競馬を楽しむ」ということです。競馬、特に馬券購入に「こうすべき」という方法論はありません。初心者が三連単を買ってもいいですし、WIN5の予想をするのみという楽しみ方もあるでしょう。
もし、どうやったらもっと楽しめるのか、どんな馬券を狙えばいいのか知りたいという方は、この記事の理論で考えてみるといいでしょう。
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